holistic & aroma
Care あうん のセラピスト 順子です。
わたしがケアルームを開くきっかけは、2018年に母がガンで他界したことでした。
このページを読まれている方の中にも、大切な方を亡くされた経験がおありの方もいらっしゃるかと思います。わたしは一人の娘として母の闘病に寄り添いました。2~3時間離れた距離に住んでいたことので、せいぜい通院に付き添ったり、家事を手伝ったり、統合医療について調べて一緒に出掛けたり、ガンに良いとされる食事について考えたり、作ったり、という程度のことでした。
母はガンが発覚してからは、ガンと闘うことを生きがいのように残りの人生を費やしました。父は母の通院や服薬や日常の体調チェックなど、とても丁寧に母に寄り添い、私たちは母が望むように支えました。
母が旅立ったあと、「もっとできることがあったかもしれない、私は医療者ではないけれど、闘病中の方やご家族が少しでも穏やかに、心地よく過ごせる時間が作れたなら」と思い、アロマセラピーを学びました。
植物の力を適切に借りて、その方の自己治癒力が生きるお手伝いをする仲介のような役割です。学びの途中で、緩和ケア医の柏木哲夫先生が「人は生きたように死んでいく」とご著書で書かれているのを読み、本当だなーと思いました。
最初の診断ですでにステージ4と言われた母が選択した「闘う」という生き方は、頑張り屋さんだった母らしい選択でした。父親が戦争に行っている間に生まれた母は、教職だった母親の女手一つで厳しく育てられました。